梅雨をむかえると「すももの季節」 

奄美の果物
「奄美すもも」

奄美のスモモは都会で品種改良された甘みの強いものではなく、雑種に近い花螺李(ガラリ)という品種のもので酸味がある実で暑さに強い樹が特徴です。

昭和初期頃から鹿児島県の奄美大島や沖縄県で栽培されていて、現在の主産地は鹿児島県。奄美大島では「奄美すもも」や「奄美プラム」とも呼ばれ、島の特産の1つになっています。

奄美大島でも大和村はすももの産地として適し、この品種では日本一の生産量を誇ります。

果皮は赤紫色~濃紅色で、完熟すると黒っぽい紫色に着色。果肉も同様に色素が多く、濃紅色から黒紫色をしています。果実は30~50gほどと小さく、果肉がかたくて日持ちがよいのも特徴です。

島内の方でも酸味が苦手なので柔らかく熟すまで保存する方もいますが酸味があるものをつぶし、炭酸で割って飲んだりといろいろな味わいかたのある奄美のすももです。

熟すると生食できますが、酸味が強いので果実酒やシロップ漬け、ジュース、ジャムなどに向いています。

花螺李はほかのすももに比べて旬の時期が早く、出回り時期は5月下旬から6月頃。店頭では、ややかための状態で売られていることが多いです。

果皮の紅色が濃く、ふっくらと丸味があるものを選びます。完熟すると黒っぽくなるので、生食するなら黒紫色のものがよいでしょう。

また傷みがないか、持ったときにしっかり重みを感じるかも確認します。

果皮についた白っぽい粉(ブルーム)は鮮度の目安になります。ブルームは果実自体から生じるもので、新鮮なものには多くついています。

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