
「6月8日の週明けの月曜日、所用で鹿児島銀行に行くと、
何か雰囲気が違っていた。
銀行特有の生真面目な、せせこましい感じがなく、
すがすがしい力強さがみなぎっていた。
その理由はすぐに気がついた。
行員が黒のスポーテイーなポロシャツに統一されて、
普段よりもきびきびとしているように思えたのだ。
そのポロシャツの黒は、皆既日食を意味してことは言うまでもない。
黒という色は威厳も感じられるが、力強さやスピード感も伝わってくる。
金融機関の制服ではほとんど見られないので、
斬新な印象さえ、伝わってくる。
鹿児島銀行大島支店では、今世紀最大の皆既日食を、
日常業務を通じて支援していこうというメッセージを発信していこうということだ。
金融機関には様々な人が集まってくる。
そういうところが水先案内人になって支援、宣伝活動をすることは
大きな意味がある。
同じ日に市役所に行った。
クールビズといえば聞こえがよいが、あまり冷房が利いていない庁内では、
職員がノーネクタイで暑苦しそうに仕事をしていた。
暑さで長そでシャツをだらしなくまくりあげている職員を見ていると、
最初から半そでを着てくればと思ってしまうぐらいだ。
鹿児島銀行の統一された洗練した黒から、
市役所のばらばらの灰色みたいな白を見せられると、
気持も急降下してしまうのだった。
市役所は住民票を取りに来たり何かを申請に来るところであって、
業務と関係のない皆既日食は、別のところで取り組んでくれ
ということなのかもしれない。
やる気がなくて取り巻き市役所幹部に丸投げの平田市長なら、
そんなことしなくても、住民サービスには何の影響もありませんよ
と言いそうである。
皆既日食活動を支援していく上で、市役所とは関係ないことはしないで済まされると、
身もふたもなくなるのである。
平田市長の場合は、この身もふたもなくなることが多すぎるのである。」
『新生大島新聞』より
今年奄美で皆既日食が見られることは、ずっと以前からわかっていたことだ。
市長の口からも皆既日食で奄美をPRするチャンスだといっていた。
だが現実は、チャンスを活かせない対応のにぶい地元だ。
企画力・構想力・リーダーシップがほしいい。
2009年は、薩摩の琉球攻略400年という節目の年でもある。
もっと動けよ、奄美! あまりにもなさけない。
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