里 国隆

里国隆(さと・くにたか)1919年6月10日~1985年6月27日
奄美大島・笠利町崎原出身のストリート・シンガー。
生後まもなく失明し、十代で行商人、放浪芸人の仲間に入る。
縦にかまえたをかき鳴らし、
路上で鍛え上げた熱く塩辛いボーカルを聞かせた。

路上で竪琴で謡う国隆

無名の路上芸人であった彼の歌を初めて評価したのは照屋林助で、
その時の録音を聞いた竹中労が、75年「琉球フェスティバル」に彼を呼び、
レコーディングを行なう。
戦前ブルースや説経浄瑠璃など、流浪の者にしか獲得できない美学を
後世に遺した貴重な音楽家。

国隆01私が幼い頃、名瀬の永田橋市場の近くの道端で竪琴をガンガン鳴らしながら、子供だった私にはわからん唄をうたっていた盲目のおじさんを思い出します。

以下参考にして下さい。
○野ざらしの人 by 宮川 勉
(里 国隆のCD「黒声」のライナーノーツ、全文掲載)


○漂白のマレビト―里 国隆・街頭ステージ録音ノート―by 宮里千里
(里 国隆のCD「路傍の芸」(JABARA)から)

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