奄美の希少動物を救え!

団体名は「奄美猫部」。街頭やインターネットで、飼い主らに「生涯飼育」を呼びかけている。

部長を務めるのは、奄美市名瀬でカフェを営む久野優子さん(41)。
大の猫好きで、捨て猫を含む4匹を自宅と実家で飼っている。
店に迷い込んできた猫を保護し、避妊手術代を負担した上で、新たな飼い主に託したこともある。

「奄美を人も猫も野生生物も住みよい島に」との願いを込め、昨年7月、猫の野生化防止に取り組む獣医師・伊藤圭子さん(37)らとともに8人で団体を設立した。
「部活動ぐらいから始めよう」というのが団体名の由来だ。

猫は年に3、4回、多い時には一度に4、5匹出産することもある。
飼いきれなくなった飼い主が山に捨て、野生化するケースが多いという。
「捨てる人を減らさなければならない。
そのためにも避妊、去勢手術が大切になる」と久野さんは訴える。

猫部のメンバーは、量販店で手術を促すチラシを配布しているほか、捨て猫の譲渡会、勉強会などを開催している。
サポーターを含めると活動に携わる人は約20人に増えた。

猫部の活動はホームページで確認できる。
久野さんは「少しずつ活動が浸透してきた。
これからも飼い主の意識向上に向けて取り組んでいきたい」と話している。
(西田忠裕)

2015年05月23日 19時10分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

コメント

タイトルとURLをコピーしました